体にいいこと 食事 睡眠 運動などなど と同様に
脳にもいいこと いろいろありますが
大事なことは さて何でしょう?

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脳に希望という栄養剤を与えよう (「人生120年の選択」(一指李承憲氏 著)より)

 脳を健康にするには、十分な睡眠、地道な運動、バランスのとれた食事、自分に合った
社会活動など、基本的に身体と心の健康に役立つよい生活習慣を育てる必要があります。
しかし、そのようなことよりもっと大事なことがあります。過去20年間、世界中で多くの
人々に脳教育を伝えながら確信した、強力な脳健康法があります。年齢が8歳であっても
80歳であっても、脳をもっとも強力に活性化する方法は、脳が集中できる夢や希望をもつ
ことです。

 人生に目的意識と方向性がある人は、そうでない人より長生きするという、いくつかの
研究結果があります。カナダにあるカールトン大学のパトリック・ヒル教授の研究チーム
が14年間6,000名の参加者を対象にした研究によると、人生の目的がある人はそうで
ない人より死亡率が15%低いことがわかりました。時期とは関係なく、人生の目的を見つ
けることがより長生きするのに役立ち、人生の方向性を見つける時期が早いほど、より肯
定的な影響があるといいます。ヒル教授は、若年、中年、老年の参加者すべてにおいて
人生の目標が大きいほど死亡リスクが低かったとし、「目的意識を持つことが、若い人より
高齢者に肯定的に働きかける」と述べました。また、別の研究では人生の目的意識をもつ
人は、認知症にかかる確率も低くなるということが明らかになりました。
 研究結果があるのでさらに確信をもって話せますが、実はこれは極めて当然のことです。
人生に目的意識、夢や希望がある人は、自分の人生に肯定的で、運動、食習慣、ストレス
など、自己管理にもはるかに積極的です。このような生活態度が積み重なると、脳の健康や
長寿にも自然に役立ちます。
 
 脳教育には、脳の感覚を目覚めさせる、脳を柔軟にする、脳を浄化する、脳を統合する、
脳の主になるという5段階があり、段階別に数十種類の様々なトレーニング法があります。
最初の3段階は、身体と心をリラックスさせ、自分の運命を肯定的に創造していくうえで
否定的に作用する感情や思考パターン、信条が何かを省察し、そこから自由になる過程で
す。後ろの2段階は、私は何者か、何を願っているのかを探し、それをもとに人生を設計
し直す過程です。このすべての段階の核心ポイントは、とても簡単です。自分を愛し、
尊重し、自信と希望を回復することです。希望のレンズで未来を眺め、好奇心と情熱をもって
自らの人生のストーリーを書き直すのです。

 希望は完全なる力です。もてるものが何もなくても希望があれば新たなことを創造でき、
絶望的な状況でも希望があれば困難を克服できます。また、希望を選択するための前提
条件は何もありません。若ければ希望をもてるのではなく、お金がたくさんあったら、何か
があったら、誰かが助けてくれたら、希望をもてるのでもありません。希望は、ただ自分が
選びとるものです。自ら探し、探してもなければ、つくるのです。

 希望を選択した瞬間に脳は肯定的なホルモンを大量に分泌し、新たな期待感で胸をとき
めかせて喜びと情熱で熱くなります。希望がない脳は、ガソリンの切れたガソリンスタンドの
ようなものです。希望をあきらめると、その希望があるべき場所に心配や恐怖が満ちます。
いくらよい食べ物を食べ、熱心に運動し、クロスワードをたくさん解いても、希望がない脳は
無気力になります。脳は夢を食べて生きます。そして、その夢のぶんだけ活動します。
老年期にはつらつと生活できる秘訣、脳を若く健康に保つ秘訣は、脳に夢と希望を
吹き込むことです。

 マッカーサーが引用して有名になった、次のような言葉があります。
「年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわ
を増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。苦悶や、猜疑、不安、恐怖、失望、こういうものこそ
恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう」

 引退したから、もう私の人生で重要なことはすべて終わった。もう望むことも、これといった
希望もない。こう考えた瞬間にあなたの脳は、あなたの人生のモードを「低いエネルギー」状態
に変えます。以前と同じように三度の食事をとっても力が出ません。水を吸った綿のように
身体が重く、新たな出会いへの意欲もなく、今までしたことのない活動をして
みたいとも思いません。ホルモンの分泌にも変化が起こり、喜びを感じさせる
セロトニンとドーパミンの分泌が低下します。

 希望をもたなくなった瞬間に、脳はチャレンジの代わりに現状維持を選択します。新たな
機会がきても「もう年だから・・・」と言って後ずさりします。よりよい明日にしようという
思いをあきらめた瞬間、脳は老いて無気力になります。その無気力なエネルギーをあなたの
身体全体と世の中に発散し始めます。

 口癖のように「もう引退したのだから、孫の相手でもするさ」と言う人は、気の毒なほど
早く老けます。生活が単調になり、話しをしても新しい内容がなく退屈です。一方、引退後も
夢と希望をもつ人は、自分のやりたいことを見つけて情熱的に活動し、いきいきと
暮らしています。会えば会話も楽しく、互いに肯定的な刺激やインスピレーションを与えます。

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さぁ、皆さんはどんな夢と希望で脳を元気いっぱいにしますか?